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2023.01.28タイヤホイール「送料」

西濃運輸のタイヤ送料について解説!各社の送料比較と新規契約のポイント

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こんばんは! 皆様如何お過ごしでしょうか。

さて、今回のタイヤホイールの送料シリーズは、主に西濃運輸について解説致します。
まずはじめに、前回の記事 ヤマト便廃止の影響 は、なんと公式HPの検索順位を超えて、
Google検索最上位の強調スニペットに認定されました!

現在、ヤマト便廃止の影響でタイヤの配送業者を変更したところ、「送料が倍になった・・・」
多くの方からそのような声が聞こえます。


 

そこで本日は、西濃運輸のタイヤ発送について、実際の経験を元に書かせて頂きます。
どうぞ、最後までお付き合い頂ければ幸いです(^_^ )



 

西濃運輸をおすすめする理由 

なぜ、筆者が西濃運輸のタイヤ発送をオススメするのか?

それは・・・他の配送業者よりも安くタイヤを発送出来るからです!

加えて、この送料値上げ時代でも安価な送料契約を締結出来る可能性があります。
更に、荷扱いが丁寧なため、ホイールの輸送事故率が低い事が挙げられます。


 

西濃運輸が安くタイヤを送れる理由 

送料計算の仕組み上、誰でも安くタイヤを送れます!

あまり知られてませんが、西濃運輸は一般的な送料計算とは異なる方式を採用しています。

この方式を一から説明すると“凄~く”長くなってしまう為にここでは割愛しますが、
要約すると、1枚の送り状に複数の荷物をまとめると1個当たりの送料が下がります。
つまり、タイヤは4個あるため、必然的に複数個割引の恩恵が大きくなります。


 

宅配大手3社と送料を比較! 

静岡県~群馬県にホイール付きタイヤ4本を送った場合・・・


ヤマト運輸「宅急便」※実重量30キロまで

  • 160cm(普通車サイズ)4本総額:8.280
  • 170cm(大型車サイズ)4本総額:9.600


佐川急便「飛脚宅配便」※実重量50キロまで

  • 160cm(普通車サイズ)4本総額:8.272
  • 170cm(大型車サイズ)4本総額:12.540


日本郵便「ゆうパック」※実重量25キロまで

  • 160cm(普通車サイズ)4本総額:8.240
  • 170cm(大型車サイズ)4本総額:9.640


西濃運輸「カンガルー特急便」※実重量の制限無し

  • 160cm(普通車サイズ)4本総額:6.292
  • 170cm(大型車サイズ)4本総額:7.194


160cmまではヤマト、佐川、ゆうパックがほぼ横並びです。
しかし、170cmになるとヤマトとゆうパックが横並びですが佐川のみグンと高くなります。

いずれも西濃運輸が2.000円~程度安く、大型サイズは佐川よりも5.000円以上安くなります。
さらに、契約運賃ではこれ以上に大きな差が出ます。
※この契約のポイントについては「後述」させて頂きます。


 

西濃運輸のデメリット 

しかし、西濃運輸にはヤマトや佐川には無いデメリットがあります・・・

個人宅への直接配送が出来ません・・・

BtoBの企業間物流を得意としている事業者のため個人宅配送が出来ない・・・これが最大のデメリットです。
契約内容によっては個人宅配も出来ますが、大幅な送料割り増しとなります。
※最低でも1個あたり1.000円の割り増し

西濃運輸「個人宅配達実費一覧表

【主な対策】
個人宅宛の荷物は直接送らずに「最寄りの営業所止め」を利用して、西濃運輸の営業所での受取をお願いする。
または、勤務先や懇意にしている事業者宛(歯医者でも床屋でも、ペットショップでも屋号ありなら何でもOK)に送る。

【裏技】
実は、自宅に「着物着付け教室」という手製の木の看板を取り付けて個人宅割り増しを回避していた人が過去に居ました。
しかし、ドライバーの裁量で個人宅と判断されれば容赦なく割り増し料金を取られます。

 

きめ細かいサービスが出来ません・・・

更に、ヤマト運輸や佐川急便などで当たり前に利用している「細かい時間指定」「営業所によっては日曜祝日の集荷」が出来ません。

【主な対策】
一応、午前や午後などのざっくりした指定は出来ます。しかし筆者の経験上「ほとんど守られません 笑」
これについては、西濃運輸は輸送システムの仕組み上「時間にルーズです。」と送り先に予め伝えて理解頂くしかありません。

 

輸送距離が長いと高くなります・・・

関東~九州や東海~北海道などの超遠隔地への輸送はヤマトや佐川とほとんど料金が変わらないか、むしろ高くなります。
目安として「輸送距離600キロ」の範囲までは価格のメリットがありますが、それ以上の輸送距離は価格のメリットがありません。

【豆知識】
ヤマトや佐川は関東、関西、中部などの広域なエリア毎に一律の送料を設定しています。
それに対して、西濃運輸は拠点間輸送の厳格な距離計算をしています。

【主な対策】
あらかじめ、送り先の地域に応じて配送業者を使い分けることをお勧めします。
例えば、輸送距離600キロまでは西濃。それを超えれば佐川を使う。など・・・


西濃運輸は安くタイヤを送れますが、ヤマトや佐川には無いデメリットが存在することを理解しましょう。


 

西濃運輸と安く契約する方法 

新規契約にあたり抑えておきたいポイントは3点!

既存顧客の紹介制度を利用する!

西濃運輸は、既存の契約者に対して「新規取引先」の紹介をお願いしています。

つまり、一元さんで新規契約を打診するのと、すでに輸送実績のある業者からの紹介で話をするのとでは、
初めの交渉段階で非常に大きな差が出ます。なぜなら「紹介者の顔は潰せない・・・」当然ですね。

実は「電話の時点で門前払いされた・・・」、非常に多く聞かれるお話です。
しかし、この制度を利用すれば最初のハードルである「門前払い」は100%回避出来ます。

 

面倒な荷主と思われないように!

西濃運輸は、ドライバーの負担感が多い顧客を敬遠する傾向が強くあります。

事業者メインの大量輸送を得意とする西濃運輸と小口輸送を得意とするヤマトや佐川では根本的な輸送システムが違います。
その為、「時間にルーズ」「大雑把な集荷時間」という先方の事情をある程度受け入れる度量で交渉することをお勧めします。

 

破損事故を極度に嫌う!

破損率が少ないという面の輸送品質において同社は非常に強いこだわりがあります。

つまり、この顧客の荷物は破損率が高そう・・・と判断された場合に契約面で大きく不利になります。
しっかりした梱包で輸送時の荷物破損率が低いことを全面的にアピールすることが大事です。

西濃運輸は、輸送品質の重要性をヤマトや佐川のようなきめ細かくて便利。という部分では無く、
事故率の低さという「安全面」により重きを置いている傾向が見られます。

先ずは、上記の対策でタリフ(運送業界で言うところの定価運賃)の30%引きを最初の目標に交渉してみましょう。

これまでの筆者の経験ではこの目標達成は充分に可能と考えます。
その後、出荷ボリュームを増やしつつ荷物の破損率ゼロを維持して、半年後にあと5%の割引きを打診します。

定価の40%引き以上の送料契約は、うま味を感じさせるレベルの相当な出荷ボリュームが無い限りハードルが高いと思われます。
そこで、半年かけて何とか定価の35%引きを落としどころに持って行きます。

この「35%引き」が達成出来れば、送料比較の定価送料6.292円4.089円になります。
結果、佐川やヤマトの半額程度、かつ廃止になった激安のヤマト便よりも気持ち高い。くらいで収まりますね。

残念ながら、他の配送業者で新規契約を打診しても「とりあえずは定価で・・・」というパターンが多いです。
なぜなら、彼らは小型荷物は積極的に取りにいきますが、タイヤなど荷台のスペースを取る荷物は無理して欲しくないのが本音なんです・・・

【ご注意】
上記の内容は、あくまで筆者の経験に基づいて書かせて頂いています。配送業者は各地域で個別の事情があり、
さらに営業所レベルで対応が異なりますので、この方法を実践して100%その通りになるとは確約出来ません。


 

この記事のまとめ 

今回は “西濃運輸のタイヤ発送におけるおすすめポイントや傾向と新規契約のコツなどを解説させて頂きました。
次回のVOL3では、佐川急便について掘下げて行きます。

Coming Soon・・・


 

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